http://www.teshima-urara.com/images/banner_obablog.gif

2010年06月24日

里海画報~ひろしまのソウルフード:がんす

広島県呉市広の練物商品の代表格でもある「がんす」という食べ物があります。
魚の練物をフライにしたもので、その起源は同じ広にある岡本蒲鉾が作ったのが最初だそうですが、岡本蒲鉾は「がんす」を意匠登録とか特にせず、それによって同業他社による「がんす」業界みたいなものが広島/呉周辺で形成されてきました。
広島・呉のスーパーや食品店などでは常備商品でもある「がんす」は、近隣他県でも作られ、島根県産の「がんす」が備後西城や東城でも売られており、それは香川県の讃岐うどんがひとつの「讃岐うどん」業界を形成・発展していったのと同じような発展をしている商品でもあります。

■がんす娘。のスケジュール帳
http://gansumusume.sblo.jp/
広で産まれ育った女性の方がブログで自分の店での「がんす」販売/営業活動などの日常を書き綴った「がんす娘。のスケジュール帳」、とにかくポジティブな広島言葉・がんす言葉に溢れており、広島に十三年ほど住んだ自分には懐かしく,時々ブログを読ませてもらい、よく買い物に行ったスーパーの名が出る度に背中に広島まで飛んでいける羽根が生えて来そうになります。

★最近、地産地消の創作料理を謳う料理人や店が瀬戸内海各地はじめ全国で大量発生していますし、それが地域活性化の起爆剤になると行政や商工会も信じて色々イベントや産直市などをやっていますが,どうも、どこでも判で押したような「地産地消」ばかりで、そろそろ鼻についてきた人も居ると思います。そんな風潮に流される事なく「がんす」みたいに地域で愛され食べつづけられる食品を地域の人たちももっと大事にするべきだと思います。

豊島で、例えば旬のママカリをすり身にして平たくしたものをフライにすれば
「ままかりdeがんす」
といったものができそうです。そしてそれを使って
「ママカリカツカレー」
とかのバリエーションもできそうです。
「机上の空論」ではありますが、豊島で「地産地消」という「大文字の言葉」(@宮本常一)を唱える前に、広の「がんす」みたいな地域で本当に愛されるものをもっと大事にするべきです。

■豊島では「ママカリのつみれ汁」「ママカリ三杯酢」「イギス豆腐」他,沢山のソウル・フードがあります。そういった「大文字の言葉」で変に持ち上げる必要のない日常の食文化を瀬戸内海の住民は大切にしています。

里海画報~ひろしまのソウルフード:がんす
里海画報~ひろしまのソウルフード:がんす
(↑写真は三宅水産ではなく、島根県産の「がんす」で、西城のスーパーで買ってキャンプ場で二度揚げしました。美味しかったです。今度三宅水産のがんす食べたら、またレポートしますw)


同じカテゴリー(里海画報)の記事画像
金環日食 2012/5/21大坂峠展望台
第8回犬島の遺跡パトロール&ガイド養成講座
里海画報~幻の白花の彼岸花
里海画報~港町のちょっと奥の方で
里海画報~オノミチkキサンゴ
里海画報〜犬島貝塚in岡山大学
同じカテゴリー(里海画報)の記事
 金環日食スライドショー(Youtube) (2012-05-22 20:54)
 金環日食 2012/5/21大坂峠展望台 (2012-05-21 16:13)
 第8回犬島の遺跡パトロール&ガイド養成講座 (2010-11-08 18:41)
 里海画報~幻の白花の彼岸花 (2010-09-22 22:45)
 第 33 回豊島原論 「萩 ほ う き 作 り」 (2010-01-12 19:01)
 里海画報~港町のちょっと奥の方で (2009-12-26 12:09)
Posted by 馬占山(Ma Zhanshan) at 17:00│Comments(0)里海画報
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
里海画報~ひろしまのソウルフード:がんす
    コメント(0)