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2009年12月26日
里海画報~港町のちょっと奥の方で
最近レトロと称してそこいらの家を改装してカフェーやワインバーや民宿などを開く人が多く、それをまたマスコミが「まちづくり」「地域再生」ともてはやすパターンが流行りみたいです。
しかしそういったものには、自分にとっては「別の惑星系」であり全く心が動かんです。
70年代末期、沖縄航路のフェリーの待ち時間に、神戸の友達に教えてもらって逝った時からここの惑星系に年一回は通っています。

丸玉は二軒あって多分焼跡闇市時代からガード下で独特の惑星系を造って続いており、店の戸をくぐると、中の雰囲気も客層も全く変わってない様子にいつも安心します。



広島で13年住んだあたりにもそんな惑星系がいくつかあったけど、今は区画整理で跡形もなくなってしまいました。
アイランダーの時に泊まった北品川の商店街を歩いたら、宿場町の風情を活かしたいこごちの好い空間でした。空襲で全部燃えて建て直したんはわかるけど、三代前から続いとるみたいな中華屋さんとか呑屋とか八百屋とかが元気で最高でした。

尾道や宇品や鞆などの港町のちょっと奥に入ったあたりがええとこが多いけど、わが街の「サンポート」とやらは、そんなんをすべて壊して無機質な空間を造って幻滅です。その跡にしたり顔して入ってくる連中からしたり顔で「CHANGE!」とか言われても心は動かんです。
しかしそういったものには、自分にとっては「別の惑星系」であり全く心が動かんです。
70年代末期、沖縄航路のフェリーの待ち時間に、神戸の友達に教えてもらって逝った時からここの惑星系に年一回は通っています。

丸玉は二軒あって多分焼跡闇市時代からガード下で独特の惑星系を造って続いており、店の戸をくぐると、中の雰囲気も客層も全く変わってない様子にいつも安心します。



広島で13年住んだあたりにもそんな惑星系がいくつかあったけど、今は区画整理で跡形もなくなってしまいました。
アイランダーの時に泊まった北品川の商店街を歩いたら、宿場町の風情を活かしたいこごちの好い空間でした。空襲で全部燃えて建て直したんはわかるけど、三代前から続いとるみたいな中華屋さんとか呑屋とか八百屋とかが元気で最高でした。

尾道や宇品や鞆などの港町のちょっと奥に入ったあたりがええとこが多いけど、わが街の「サンポート」とやらは、そんなんをすべて壊して無機質な空間を造って幻滅です。その跡にしたり顔して入ってくる連中からしたり顔で「CHANGE!」とか言われても心は動かんです。
2009年12月22日
里海画報~オノミチkキサンゴ
瀬戸内海では、よく恵比寿神社などに珊瑚が祀られていることがあります。

オノミチキサンゴという石珊瑚の仲間ですが、暖流沿いにかなり北の方まで分布しており、瀬戸内海でも時々底引き網に掛かるそうです。
この写真のサンゴは白く風化していますが、生きて居るのは綺麗なオレンジ色をしており、漁師さんは網に掛かったら瑞兆として恵比寿さんに奉納するそうです。
11/3に櫃石島に行った時に見かけましたが、粟島/豊島他、各島のえべっさんに祀られており、瀬戸内海の海民の龍宮信仰を裏付けるものとして民俗学の研究対象にもなっています。
香川県の絶滅危惧種指定は海の生物に関しては殆ど指定はありませんし、オノミチキサンゴも指定されてはいません。
網に掛かって奉納される事は海に生きる人たちの自然に対する敬虔な信仰の行為でもあり、そういった敬虔な信仰心も含めて、オノミチキサンゴは汚れを知らなかった瀬戸内海の原風景を象徴するものとして大切にしていきたいものです。
オノミチキサンゴという石珊瑚の仲間ですが、暖流沿いにかなり北の方まで分布しており、瀬戸内海でも時々底引き網に掛かるそうです。
この写真のサンゴは白く風化していますが、生きて居るのは綺麗なオレンジ色をしており、漁師さんは網に掛かったら瑞兆として恵比寿さんに奉納するそうです。
11/3に櫃石島に行った時に見かけましたが、粟島/豊島他、各島のえべっさんに祀られており、瀬戸内海の海民の龍宮信仰を裏付けるものとして民俗学の研究対象にもなっています。
香川県の絶滅危惧種指定は海の生物に関しては殆ど指定はありませんし、オノミチキサンゴも指定されてはいません。
網に掛かって奉納される事は海に生きる人たちの自然に対する敬虔な信仰の行為でもあり、そういった敬虔な信仰心も含めて、オノミチキサンゴは汚れを知らなかった瀬戸内海の原風景を象徴するものとして大切にしていきたいものです。
2009年12月14日
第5回犬島の遺跡パトロール&ガイド養成講座
パトロールの案内です。
今回は「島へ」「田舎暮らしの本」「考古学ジャーナル」などに案内が掲載される予定ですので、早めにお申し込み下さい。
なお、今回1/22から島に宿泊できる形にもしています。
前泊したい方は別途ご連絡下さい。
第5回犬島の遺跡パトロール&ガイド養成講座
「みんなで島の遺跡をきれいにしませんか?」
岡山市犬島諸島にはいくつも遺跡が存在するのですが、この四半世紀で貝塚をはじめとしていくつかの遺跡が危機的な目にあっています。
そのため、定期的かつ長期的なパトロール活動および実態調査が必要であり、そのような体制づくりが急務です。そのため、ボランティア・スタッフを公募し、講座を開きます。
主催 犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
共催 グリーンパートナーおかやま・里海探検隊
日時 2010年1月23日
場所 犬島貝塚周辺
要船賃(500円)・要事前予約(30名)
作業終了後に簡単な食事会を行う予定です。
目的 夏に調査した犬島貝塚の現状を確認し、周辺の打ち上げゴミを片付けます。
集合場所・時間 犬島港8:15(14時には終了予定)
申し込み先 犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
北海道大学埋蔵文化財調査室内(遠部 慎)
〒060-0811 札幌市北区北11条西7丁目
電話 011-706-2671 FAX 011-706-2094
犬島発掘ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/s_schliemann
助成:福武教育文化振興財団 福武学術文化振興財団 日本離島センター
今回は「島へ」「田舎暮らしの本」「考古学ジャーナル」などに案内が掲載される予定ですので、早めにお申し込み下さい。
なお、今回1/22から島に宿泊できる形にもしています。
前泊したい方は別途ご連絡下さい。
第5回犬島の遺跡パトロール&ガイド養成講座
「みんなで島の遺跡をきれいにしませんか?」
岡山市犬島諸島にはいくつも遺跡が存在するのですが、この四半世紀で貝塚をはじめとしていくつかの遺跡が危機的な目にあっています。
そのため、定期的かつ長期的なパトロール活動および実態調査が必要であり、そのような体制づくりが急務です。そのため、ボランティア・スタッフを公募し、講座を開きます。
主催 犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
共催 グリーンパートナーおかやま・里海探検隊
日時 2010年1月23日
場所 犬島貝塚周辺
要船賃(500円)・要事前予約(30名)
作業終了後に簡単な食事会を行う予定です。
目的 夏に調査した犬島貝塚の現状を確認し、周辺の打ち上げゴミを片付けます。
集合場所・時間 犬島港8:15(14時には終了予定)
申し込み先 犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
北海道大学埋蔵文化財調査室内(遠部 慎)
〒060-0811 札幌市北区北11条西7丁目
電話 011-706-2671 FAX 011-706-2094
犬島発掘ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/s_schliemann
助成:福武教育文化振興財団 福武学術文化振興財団 日本離島センター
2009年12月08日
中野区の猫 09/11/20
2009年12月01日
2009年11月20日
アイランダー2009
明日から池袋サンシャインシティでアイランダー豊島・犬島・オリーブ基金が出展します。
国土交通省系の全国離島博覧会みたいなイベントで、11/21・22の二日間となっております。
http://www.i-lander.com/index2009.html
国土交通省系の全国離島博覧会みたいなイベントで、11/21・22の二日間となっております。
http://www.i-lander.com/index2009.html
2009年11月10日
2009年10月03日
2009年09月20日
里海画報〜犬島貝塚in岡山大学
岡山大学であった犬島貝塚調査保護プロジェクトの第3回研究発表会に「豊島のトランク」を展示してきました。

第一回・第二回は岡山デジタルミュージアムでしたが、今回は初めての岡大でしたが、犬島の地質や地形からはじまり、石器の材料の流通などの話題があり、古墳や淡水貝/微小貝などの新たな発見とともに、貝層の下に火山灰があったなど、貝塚形成以前の層まで深く掘り下げて研究が進んでいく事を予感させる、密度の濃い研究発表会でした。


第一回・第二回は岡山デジタルミュージアムでしたが、今回は初めての岡大でしたが、犬島の地質や地形からはじまり、石器の材料の流通などの話題があり、古墳や淡水貝/微小貝などの新たな発見とともに、貝層の下に火山灰があったなど、貝塚形成以前の層まで深く掘り下げて研究が進んでいく事を予感させる、密度の濃い研究発表会でした。
2009年09月20日
湯浅誠さんの講演スタイル
9月5日、二五の会・高松市女性センター共催の湯浅誠さんの講演会に行ってきました。
派遣村や生活保護者支援活動など、日々激動の中、この日も昼は岡山で講演、夕方に高松と、各地を走りまわっての講演でした。
割と最近の講演の演者は、パワポとか動画とか駆使して液プロで映写とかが多いのですが、憲法25条関連の人は自分の口でリアルに関わってきた現場を語る人が多く、湯浅さんも「現場」そのまんまの人でした。

「現場に神宿る」の言葉をそのまんま体現するような講演会でした。
派遣村や生活保護者支援活動など、日々激動の中、この日も昼は岡山で講演、夕方に高松と、各地を走りまわっての講演でした。
割と最近の講演の演者は、パワポとか動画とか駆使して液プロで映写とかが多いのですが、憲法25条関連の人は自分の口でリアルに関わってきた現場を語る人が多く、湯浅さんも「現場」そのまんまの人でした。
「現場に神宿る」の言葉をそのまんま体現するような講演会でした。
2009年09月10日
犬島貝塚2009(岡山大学)
第3回犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム研究会・講演会
「犬島貝塚2009」
★岡山県犬島に所在する犬島貝塚は、約半世紀ぶりに発見された瀬戸内海の成立を考える上で重要な遺跡です。これまでの研究成果や、保護にむけてのプロジェクトチ-ムの取り組みを市民の皆様にご報告いたします。また、それを踏まえて9月14日から22日に実施する第3次発掘調査についての公開討論を行います。
◆会 場:岡山大学社会文化科学研究科棟 2階 共同研究室
◆主 催:犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
◆日 時:平成21年9月13日(日曜日)
◆参加費:無料(資料代500円)
【プログラム】
13:30~ 開会挨拶
◆基調講演
「犬島の地形と花崗岩」岡山理科大学:能美洋介・藤本孝幸
「縄文文化形成期における山のくらしと交流 山の生活」東京都教育委員会:及川 穣
(休憩―出土資料展示解説、ポスターセッションほか―)
15:30~
◆session 「成果の公開」犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
(調査成果・Blog・現生生物調査ほか)
◆公開討論「第3次調査にむけて」
◆司会:北海道大学埋蔵文化財調査室:遠部 慎
◆閉会挨拶 (~16:30終了)
【問い合わせ先】
北海道大学埋蔵文化財調査室 遠部 慎(おんべしん)
〒060-0811 札幌市北区北11条西7丁目
電話:011-706-2671
FAX:011-706-2094
◆助成:財団法人福武教育文化振興財団・日本離島センター
◆後援:岡山市教育委員会・岡山県企画振興部地域振興課・岡山大学・岡山理科大学・くらしき作陽大学・サイバー大学・日本島嶼学会・島会・瀬戸内海環境保全協会・犬島再発見の会・犬島時間・伊吹島研究会・岡山地方史研究会・環瀬戸内海会議・吉備学会・九州縄文時代早期研究会・小さな考古館・豊島は私達の問題ネットワーク

「犬島貝塚2009」
★岡山県犬島に所在する犬島貝塚は、約半世紀ぶりに発見された瀬戸内海の成立を考える上で重要な遺跡です。これまでの研究成果や、保護にむけてのプロジェクトチ-ムの取り組みを市民の皆様にご報告いたします。また、それを踏まえて9月14日から22日に実施する第3次発掘調査についての公開討論を行います。
◆会 場:岡山大学社会文化科学研究科棟 2階 共同研究室
◆主 催:犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
◆日 時:平成21年9月13日(日曜日)
◆参加費:無料(資料代500円)
【プログラム】
13:30~ 開会挨拶
◆基調講演
「犬島の地形と花崗岩」岡山理科大学:能美洋介・藤本孝幸
「縄文文化形成期における山のくらしと交流 山の生活」東京都教育委員会:及川 穣
(休憩―出土資料展示解説、ポスターセッションほか―)
15:30~
◆session 「成果の公開」犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム
(調査成果・Blog・現生生物調査ほか)
◆公開討論「第3次調査にむけて」
◆司会:北海道大学埋蔵文化財調査室:遠部 慎
◆閉会挨拶 (~16:30終了)
【問い合わせ先】
北海道大学埋蔵文化財調査室 遠部 慎(おんべしん)
〒060-0811 札幌市北区北11条西7丁目
電話:011-706-2671
FAX:011-706-2094
◆助成:財団法人福武教育文化振興財団・日本離島センター
◆後援:岡山市教育委員会・岡山県企画振興部地域振興課・岡山大学・岡山理科大学・くらしき作陽大学・サイバー大学・日本島嶼学会・島会・瀬戸内海環境保全協会・犬島再発見の会・犬島時間・伊吹島研究会・岡山地方史研究会・環瀬戸内海会議・吉備学会・九州縄文時代早期研究会・小さな考古館・豊島は私達の問題ネットワーク


2009年09月01日
2009年08月29日
湯浅誠さんの学習会 9/5
高松市男女共同参画センタ-市民企画講座 仕事とくらしを考えるセミナ-(第1回)
「“元派遣村村長”湯浅誠が語る貧困問題」
〔講師〕湯浅 誠さん(反貧困ネットワ-ク事務局長)
【日時】 2009年9月5日(土) 18:30~21:00
【場所】 高松市男女共同参画センタ- 5階 第8会議室
○参加費200円(資料代)
〔主催〕二五の会(にんごのかい)・高松市男女共同参画センター
〔企画〕二五の会
格差と貧困が拡がる中、昨年末からの年越し派遣村の取り組みは貧困問題を私達の目の前に見える形にし、国の施策を変えるなど大きな役割を果たしました。
私達「二五の会」は2004年に発足し、生活に困っている人達、野宿生活を余儀なくされている人達への支援活動に取り組んできました。
野宿生活者支援に取り組み、ネットカフェ難民や日雇い派遣労働の問題についても積極的に発言し行動されている派遣村村長湯浅誠氏のお話しを伺い、日本の抱えている貧困問題について、どのように向き合ったらいいのかを考える機会にしたいと思います。
〔申込み・問合せ先〕
二五の会(岩崎)(TEL 087-843-3954 )
高松市男女共同参画センタ-(TEL 087-821-2611)
(申込み受付は8月20日から)
★定員78名となっています。
「“元派遣村村長”湯浅誠が語る貧困問題」
〔講師〕湯浅 誠さん(反貧困ネットワ-ク事務局長)
【日時】 2009年9月5日(土) 18:30~21:00
【場所】 高松市男女共同参画センタ- 5階 第8会議室
○参加費200円(資料代)
〔主催〕二五の会(にんごのかい)・高松市男女共同参画センター
〔企画〕二五の会
格差と貧困が拡がる中、昨年末からの年越し派遣村の取り組みは貧困問題を私達の目の前に見える形にし、国の施策を変えるなど大きな役割を果たしました。
私達「二五の会」は2004年に発足し、生活に困っている人達、野宿生活を余儀なくされている人達への支援活動に取り組んできました。
野宿生活者支援に取り組み、ネットカフェ難民や日雇い派遣労働の問題についても積極的に発言し行動されている派遣村村長湯浅誠氏のお話しを伺い、日本の抱えている貧困問題について、どのように向き合ったらいいのかを考える機会にしたいと思います。
〔申込み・問合せ先〕
二五の会(岩崎)(TEL 087-843-3954 )
高松市男女共同参画センタ-(TEL 087-821-2611)
(申込み受付は8月20日から)
★定員78名となっています。
タグ :憲法二十五条
Posted by 馬占山(Ma Zhanshan) at
00:12
│Comments(0)
2009年08月20日
里海画報~アカテガニ放仔 09/8/7・8夜
真夏の大潮の満潮時、アカテガニが山から降りて来て♀のお腹いっぱいになった幼生を波打ち際で放仔する行動が見られます。


前回は8/6~8の夜に見られましたが、次回は8/21~23の夜にも見られそうです。
不法投棄現場北海岸の波打ち際でも、8/6・7の深夜、沢山のアカテガニが波打ち際に並んで放仔していて、またそのすぐ上のハマゴウなどの茂みの中では♂♀がくっついて交接もしていました。


動画記録にも挑戦してみましたが、暗すぎてイマイチ見にくいものになってしまいました。
http://peevee.tv/v?5rn831
次回はアカテガニに警戒されないような照明も工夫して撮ってみたいです。


前回は8/6~8の夜に見られましたが、次回は8/21~23の夜にも見られそうです。
不法投棄現場北海岸の波打ち際でも、8/6・7の深夜、沢山のアカテガニが波打ち際に並んで放仔していて、またそのすぐ上のハマゴウなどの茂みの中では♂♀がくっついて交接もしていました。


動画記録にも挑戦してみましたが、暗すぎてイマイチ見にくいものになってしまいました。
http://peevee.tv/v?5rn831
次回はアカテガニに警戒されないような照明も工夫して撮ってみたいです。
2009年08月18日
里海画報~犬島時間 09/8/1~9
岡山市犬島であった「犬島時間」で「豊島のトランク」を展示してきました。

無人島ツアーのガイドも担当していて、犬島貝塚や沖鼓島などに上陸し、日頃見られない遺跡の自然や海からの精錬所などの風景を愉しんでいただきました。



動画:http://peevee.tv/v?5s5vbf
動画:http://peevee.tv/v?5s5pfa
沖鼓島で拾ったクマー!を連れて帰り、企画展や無人島ツアーの看板として働いてもらいました。
朝日学区の児童達にはトテモ好評だったようです。



無人島ツアーのガイドも担当していて、犬島貝塚や沖鼓島などに上陸し、日頃見られない遺跡の自然や海からの精錬所などの風景を愉しんでいただきました。



動画:http://peevee.tv/v?5s5vbf
動画:http://peevee.tv/v?5s5pfa
沖鼓島で拾ったクマー!を連れて帰り、企画展や無人島ツアーの看板として働いてもらいました。
朝日学区の児童達にはトテモ好評だったようです。



2009年08月15日
2009年08月15日
2009年08月15日
2009年08月06日
里海映画レビュー~「夕凪の街 桜の国」(佐々部清監督)
【自分も確かにこの街を見ていた】
2005年夏頃にこの映画の原作を本屋で見つけて読むごとに中に引き込まれて、未だに「中毒」症状のままです。
映画化進行中に、多くのファンから「本当に原作の雰囲気を壊さずちゃんと映画化できるんだろうか?」といった声が原作者のこうの史代のファンページ掲示板などで言われ、自分も少々不安になっていました。
2006年に監督やキャストが発表され、夏から撮影が広島と関東で進められ、2007年初夏にマスコミ向けに試写会が行われ、映画雑誌でロケ取材などの断片的な情報が入り始め、セットや広島ロケのスチールも何枚か出て、マスコミにも予告編や監督・キャストのインタビューが出たけど、期待と一抹の不安を持ったまま公開を待っていました。大手の配給の路線に乗れなかったとかで自分の住む香川県で上映もいまだできてませんが、実際に初めて見れたのは7月16日の基町のポップラの岸辺で行われた上映会だったです。
この日、佐々部監督も仮設スクリーンの前に出て「この映画を封切り前に一緒に映画作りを手伝ってくれた広島の皆様の前で上映できる事を誇りに思っています」と挨拶されました。
エキストラやいろんなお手伝いには被爆者でもあるお婆さんも出演して、広島の人たちにとっても思い出深い映画となっています。試写会に集まった人も「ああ、こんな街に住んどったんよ。懐かしいのう。」「こんな子、居ったねえ。」と聞えてくる広島言葉が耳にここちよい試写会でした。
http://4travel.jp/traveler/teshimadas/album/10164677/
「夕凪の街」
冒頭部で麻生皆実さんが歩く町は、かつて自分が住んだ広島の下町の段原の商店街(70年代末期)を思わせる雰囲気で、もう、これを見るだけで「わし、この街に確かに住んどった!」と思わせるものがあり、原作と比してどれだけ忠実度があるかとか、どうでもよくなって自然に映画の中に入って行けました。原爆スラムの造形も麻生皆実さんも藤村フジミさんも吉沢打越さんも秀逸でした。
「桜の国」
旭さん役がマチャアキさんである事を知った時は「???」でしたが、飄々としてとぼけた感じの演技が、田中七波さんや中越東子さんや伊崎旭さんや粟田京ちゃん・小池京ちゃんらと共にこの映画を巧くエンドに着陸させる誘導役になっとったと思います。あと、「髪留め」もある面主役級の働きをしていて、原作とは違った世界(自分には全てが懐かしい)へのゲートとなっていました。
自分が大好きな基町の岸辺に立つニセアカシアの木も自然界では忌み嫌われる外来植物であっても、植物の「主役級」の扱いで、これも嬉しかったです。
http://4travel.jp/traveler/teshimadas/pict/11155630/src.html
「漫画アクション」(原作掲載誌)の田中麗奈さんと作者のこうの史代さんとのインタビューで、こうのさんは「ああ、この話、知ってる。」と言われましたが、自分も「わし、確かにこの街見とった・・・」と、思わせてくれ、良い方に期待を裏切らせてくれた映画でした。
広島に住んだ日々、特に初めて広島の街を自転車で探検した30年前の世界へのゲートをこの映画で見つける事ができ、とても嬉しいです。
★旧陸軍被服廠跡(旧広大薫風寮跡)

★広電の路面電車

★皆実町中通商店街
2005年夏頃にこの映画の原作を本屋で見つけて読むごとに中に引き込まれて、未だに「中毒」症状のままです。
映画化進行中に、多くのファンから「本当に原作の雰囲気を壊さずちゃんと映画化できるんだろうか?」といった声が原作者のこうの史代のファンページ掲示板などで言われ、自分も少々不安になっていました。
2006年に監督やキャストが発表され、夏から撮影が広島と関東で進められ、2007年初夏にマスコミ向けに試写会が行われ、映画雑誌でロケ取材などの断片的な情報が入り始め、セットや広島ロケのスチールも何枚か出て、マスコミにも予告編や監督・キャストのインタビューが出たけど、期待と一抹の不安を持ったまま公開を待っていました。大手の配給の路線に乗れなかったとかで自分の住む香川県で上映もいまだできてませんが、実際に初めて見れたのは7月16日の基町のポップラの岸辺で行われた上映会だったです。
この日、佐々部監督も仮設スクリーンの前に出て「この映画を封切り前に一緒に映画作りを手伝ってくれた広島の皆様の前で上映できる事を誇りに思っています」と挨拶されました。
エキストラやいろんなお手伝いには被爆者でもあるお婆さんも出演して、広島の人たちにとっても思い出深い映画となっています。試写会に集まった人も「ああ、こんな街に住んどったんよ。懐かしいのう。」「こんな子、居ったねえ。」と聞えてくる広島言葉が耳にここちよい試写会でした。
http://4travel.jp/traveler/teshimadas/album/10164677/
「夕凪の街」
冒頭部で麻生皆実さんが歩く町は、かつて自分が住んだ広島の下町の段原の商店街(70年代末期)を思わせる雰囲気で、もう、これを見るだけで「わし、この街に確かに住んどった!」と思わせるものがあり、原作と比してどれだけ忠実度があるかとか、どうでもよくなって自然に映画の中に入って行けました。原爆スラムの造形も麻生皆実さんも藤村フジミさんも吉沢打越さんも秀逸でした。
「桜の国」
旭さん役がマチャアキさんである事を知った時は「???」でしたが、飄々としてとぼけた感じの演技が、田中七波さんや中越東子さんや伊崎旭さんや粟田京ちゃん・小池京ちゃんらと共にこの映画を巧くエンドに着陸させる誘導役になっとったと思います。あと、「髪留め」もある面主役級の働きをしていて、原作とは違った世界(自分には全てが懐かしい)へのゲートとなっていました。
自分が大好きな基町の岸辺に立つニセアカシアの木も自然界では忌み嫌われる外来植物であっても、植物の「主役級」の扱いで、これも嬉しかったです。
http://4travel.jp/traveler/teshimadas/pict/11155630/src.html
「漫画アクション」(原作掲載誌)の田中麗奈さんと作者のこうの史代さんとのインタビューで、こうのさんは「ああ、この話、知ってる。」と言われましたが、自分も「わし、確かにこの街見とった・・・」と、思わせてくれ、良い方に期待を裏切らせてくれた映画でした。
広島に住んだ日々、特に初めて広島の街を自転車で探検した30年前の世界へのゲートをこの映画で見つける事ができ、とても嬉しいです。
★旧陸軍被服廠跡(旧広大薫風寮跡)

★広電の路面電車

★皆実町中通商店街

2009年08月06日
ブックレビュー~「夕凪の街 桜の国」(こうの史代;双葉社)

76年の夏、浪人していた自分は、予備校の夏期講習で広島の街にひと月居ました。
荷物を三畳の貸間に拡げた時、椅子を持ってくるのを忘れたので、最初の夕方の散歩に出るついでに中古がないか、捜しに出ました。百m道路を越えて基町の本川の土手に自転車を乗り入れた時、嘗ての「原爆スラム」の最後の一軒が立ち退きに抵抗してまだ残ってバタ屋さんをやっていて、そこで小さい丸椅子を100円で売ってもらい、それと押入れの仕切りを机にして勉強した記憶があります。
翌年の春、どうにか合格できてまた椅子を買いにあの土手に自転車漕いでいきましたが、もうそこは立ち退きが完了して更地となり、公園にするための工事中でした。「じいちゃん、ありがとう。わし、100円の椅子で広大に勝てたけえ。立ち退きなんか跳ね返してがんばってください!」とお礼を云いに来たのに、茫然となって河岸に座り込んでしばし川面を見つめていました。
それから約三十年が経って、M脇書店で、ある漫画を手にしました。表紙に、見覚えのある原爆ドームと満開の桜の中を歩くヒロインの絵があって、たまらなく懐かしく、お金を払って全速力で自転車で帰って頁を繰りました。たった80頁の本の内容に引き込まれて読み進む内に、本川の原爆スラムの岸辺に座り込むヒロインの弟の50年前と現在の同じ河岸の俯瞰の時空を超えて対比した光景の頁に、グルグルと頭の中で廻っていくものを感じました。
あの河岸に77年春、自分も座り込んでいた、その頃の事が思い出され、懐かしさから涙がどっと出てきました。
今年もまた原爆忌がやってきて、あの夕凪の本川の河岸で座り込んでいた自分に戻るために、この漫画の頁を繰り、30年の時空を超える「グルグル」がやってきます。

